こんにちは。今回は「高血圧の10のファクト」におけるその①「高血圧は、将来の脳卒中・心臓病・腎臓病・認知症の発症リスクを高める病気です」について、解説します。高血圧管理・治療ガイドライン2025において、高血圧の管理目標は全年齢で130/80mmHg未満となりました。その理由はのちほどお話ししますが、なぜ血圧を低く保った方がよいのでしょうか。それは、高血圧でいることが、将来の脳卒中・心臓病・腎臓病・認知症の発症リスクを高めてしまうから、です。具体的なリスクをそれぞれ上げると高血圧があると・脳卒中(脳梗塞・脳出血)生涯リスクは17~33%の上昇・狭心症・心筋梗塞の生涯リスクは15~27%上昇・心房細動の発症者は未治療の140/90以上の方で、52%上昇・心不全死亡発生率は未治療の140/90以上の方で、105%上昇・血圧が10mmHg上昇するごとに末期腎不全の発生率は10~35%上昇・認知症発生率は中年期に収縮期血圧160以上の方は110%上昇(110未満に比べ)と言われています。(高血圧管理・治療ガイドライン2025より抜粋)さらに高血圧があるという単一の因子で平均寿命が2~3年短縮するといわれています。たった一つの因子で全人口の寿命を数年変えてしまうというのは大変なインパクトです。高血圧はほどんど症状がない病気ですが、このように知らない間にどんどん体を蝕んでいくため、「サイレントキラー」といわれています。症状がないということは、自分がリスクが高い状態であるかどうかはまずは血圧を測らないとわかりません。高血圧は様々な病気への入り口であるという認識を持って、まずはご家庭での血圧を測っていただくことが健康への第一歩です。次回に続きます。