こんにちは。11月27日に笹尾コミュニティセンターで「2025年に知るべき、高血圧の10の真実!」というタイトルで講演を行いました。会場一杯の方に来ていただき、講演後の質問の多さからみても皆さんの関心の高さを実感しました。高血圧は、最も多くの患者さんがいる病気の一つと言われており、健診でも必ず測定される、最もなじみ深い病気です。なじみ深いがゆえに、病気という認識が持てなかったり、様々な情報が拡散されており何が正しいのかわからない状態になってしまっている人も多いと思います。正しい知識に基づいて自分の血圧に向き合うことができないと、将来的な重大疾患を予防する機会を逸することにもなります。そんな状況の中で、2025年には6年ぶりに高血圧のガイドライン改定が行われました。その中で「高血圧の10のファクト」という項目があり、国民の皆さんに知っていただきたい事実を10個まとめています。講演ではそのお話をさせていただいたのですが、会場の人数に限りがあった事もあり、そのお話をこのブログの中でもさせていただこうかと思います。高血圧の10 のファクト①高血圧は,将来の脳卒中・心臓病・腎臓病・認知症の発症リスクを高める病気です②日本では,1 年間に17 万人が,高血圧が原因となる病気で死亡しています③日本の血圧コントロール状況は,主要経済国の中で最下位レベルです④上の血圧(収縮期血圧)を10mmHg下げると脳卒中・心臓病が約2割減少します⑤高血圧の人では,年齢に関わらず,上の血圧を130 mmHg未満,下の血圧を80mmHg未満まで下げると,それ以上の血圧に比べて,脳卒中や心臓病が少なくなります⑥生活習慣の改善(減塩,運動,肥満の是正,節酒など)で血圧は下がります⑦日本人の食塩摂取量は 10g/日 と世界の中でも高く,高血圧の人は 6g/日 未満にすることがすすめられています⑧目標の血圧レベルに達するために,多くの高血圧患者では血圧を下げる薬が2種類以上必要です⑨血圧を下げる薬は,安価・安全で効果があり,副作用よりも血圧を下げる利益の方が大きいことがほとんどです⑩日本は家庭血圧計が普及しており,家庭での血圧測定は高血圧の診断と治療に役立ちます以上が高血圧の10のファクトです。講演では10それぞれの項目を解説させていただきました。駆け足で端折ってお話ししても1時間を超えるような内容でしたので、聞いていただく方も大変だったかもしれません。次回からその中のいくつかをピックアップしてお話ししていきたいと思います。よろしくお願いいたします。