こんにちは。今日は院長の自己紹介⑤、最終回です。患者さんや一緒に働いてくださるスタッフさんに、私がどんな道をたどって『とういん内科・ハートクリニック』をオープンするに至ったかを知ってほしくて長々と紹介させていただきました。もし全部読んでいただいている方がいれば、誠にありがとうございます。自己紹介の第1回はこちらをご覧ください。訪問診療との出会いいなべ総合病院に勤務しながら開業準備を進めていき、今の土地での開業が決定しました。開業が迫ってきて今までの自分のキャリアを振り返りますと、大学病院、3次救急病院、地域の2次救急病院、1次救急を担当するクリニック・・・と、たいていの経験はあるような気はしましたが、唯一「訪問診療」だけは全くわからないことに気がつきました。そこで開業までの約一年、訪問診療の経験をしたいと思い、いなべ総合病院の外来で週一回勤務されていたどんぐり診療所の院長 平山先生にお願いして、令和5年9月からどんぐり診療所でお世話になることとなりました。訪問診療は今まで目にしてきた医療と全く異なるもので、「病院で行う、病院の流儀での医療」と異なり、「患者さんのお宅で行う、患者さんの生活スタイルに合わせた医療」です。一人の患者さんに対しての診療時間も長く、一人一人の患者さんに向き合う時間は病院での外来診療の何倍もあります。それぞれの患者さんごとにご自宅の様子も違えば、考え方・生き方が違います。それに合わせて医療の形を変えて当てはめていく事が必要となります。病気に対してだけでなく社会的な環境整備も含め、さまざまな観点からの医療が実践されていく訪問診療は、私が今まで見てきたものとは大きく異なりました。これを書いている今は、まさに訪問診療を実践している最中です。病院の中でしかお会いしなかった患者さんのご家庭の様子を知ることで、自分の医療への考え方も進化していることを感じます。以上が私の経歴になります。経験した事がないものは分からないという思いで、様々な施設・状況での経験を積んできたと思っています。これまでの経験をすべて「とういん内科・ハートクリニック」での診療に活かしていく事で、今までかかわったすべての患者さんや一緒に働かせていただいたスタッフさんへの恩返しとしていきたいです。ここまで読んでいただいた方は、誠にありがとうございます。これからも地域医療の底上げのために、頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。