こんにちは。令和6年9月21日(土)にイオンモール東員さんで「塩」と心臓病の関係についての講演を行わせていただくこととなりました。カブキコートで午前11時、午後14時から2回、30分程度で同じ内容で行います。無料で参加いただけますので、お時間のある方は是非お寄りいただけますと幸いです。さて、講演のテーマである「塩」と心臓病には関係があるのですが、そもそも「塩」と人間(生物)の間には大きな関係があります。講演の内容と少しリンクしますが、こちらでも2回に分けてお話ししたいと思います。塩とヒトとの、太古の昔からのお付き合いヒトも含めた脊椎動物の体液の塩分濃度は0.9%です。それが私たちの祖先が汽水域から発生した理由と言われています(汽水域とは、海水と淡水が混じり合うところで、塩分濃度は0.9%程度です)。海の生き物の祖先は海中に進出し、ヒトの祖先は陸上に上がりましたが、それぞれ体の水分や塩分を調節して塩分濃度を0.9%程度に保つ必要があります。そのため、魚のような海の生き物は周囲の海水から取り入れた塩分を排泄するようなホルモンが発達し、私たちの祖先は水分や塩分の少ない陸上ですから、動物の血や肉から少量の塩分を摂取しながら、脱水にならないように水や塩を体の中に保つホルモン、塩分を感知するための舌を発達させ、取り入れた塩分を保つために腎臓を発達させました。これらの因子がバランスをとって、陸上での私たちの体を保つことに成功していたのです。ですが・・・ここで、そのバランスを崩す出来事が起こります。次回に続きます。