こんにちは。前回は高血圧と頻尿についてお話ししました。前回はコチラをご覧ください。今回は心不全と夜間頻尿との関係についてお話ししたいと思います。心不全の重症度と夜間頻尿が関係しているという研究もあるくらい、実は関係が深いといわれています。心不全で夜間頻尿になる理由心不全においては心臓の機能が落ちているため、全身にうまく血を回すために静脈の血液の量を増やさなくてはなりません。静脈の血液を増やして、弱った心臓がたくさん血を回せるよう、原資を増やすようなイメージです。静脈の血液が増えた影響で、日中はからだの各所に体液として溜まっています。それは人によっては浮腫みのような形で出てくる場合もあります。夜になり横になって寝た場合、体の各所に溜まっていた体液が重力の関係で心臓に集まってきます。それが負担となり心不全になってしまうことがあるのですが、そうならないように、心臓から尿を出すように指令(ホルモン)がでます。心臓に負担がかかりすぎないよう、体液を尿として排出して負担を減らす必要があるのです。それが心不全の場合に夜間に尿が出るメカニズムとなっています。逆に言うと、夜間に尿がたくさん出るという事は、体に水分をためてしまっているという事となり、心不全としてあまりよくないという事となるのです。治療としては、利尿薬を使って体の水分を日中に排泄しておくこととなります。前回ご紹介した塩分を減らすための降圧利尿薬とは異なる種類の利尿薬を用いることが多いです。この原理は非常に難しく、うまくご説明できていないかもしれませんが夜間頻尿が心不全と関係していることだけでも分かっていただけますと幸いです。このように、夜間頻尿だとしても循環器的な原因で起こっていることがあります。当然、膀胱や前立腺が原因で起こっている場合が多いですので、まず泌尿器科にご相談いただくことになると思うのですが、塩分を控えたり、心不全の治療をしっかりしていただくことが夜間頻尿の改善に役立つ場合もあります。ご参考になれば幸いです。